新宿レディースクリニックでの流産手術 体験談

私は新宿の加藤レディースクリニック(KLC)で体外受精を受け妊娠後、胎嚢確認の後の心拍確認が出来ず、流産手術を行うことになりました。
家の近くには最適な病院がなく、加藤レディースクリニック(KLC)からの紹介で、すぐ近くにある流産手術実績が多く、日帰りで行うことができるという新宿レディースクリニックを受診することにしました。

また会おうね。

流産手術までの経緯

・移植日:凍結胚盤胞を移植。
・BT7日目:加藤レディースクリニック(KLC)での判定日。β-hcg値は132.1。
 年齢と値から出産に至る確率は94%以上と言われる。
・BT18日目:胎嚢確認。15.59㎜で胎嚢を確認。
 通常この時期であれば、5~10㎜あればよいので大きさ的にかなり順調だと言われる。
・BT31日目:心拍確認。本来なら心拍が確認できる時期なのに、心拍が確認できないとのこと。
 胎嚢の大きさも小さく、今後の成長はかなり厳しいと言われる。
・BT39日目:心拍確認(2度目)。
 やはり心拍が確認できず、新宿レディースクリニックを紹介してもらい、流産手術を受けることが確定。
 胎嚢だけが成長し続け、5㎝まで成長していたため、早急に手術が必要とのこと。
・BT42日目:流産手術を受ける。
 新宿レディースクリニックにて、流産手術を行う。

体外受精から流産確定するまでの詳細はこちら → http://hoinohoi.com/katou-ladys-clinic-taigai/

病院の雰囲気

新宿レディースクリニックは新宿アイランドタワーにあり、西新宿駅からだと直結の地下通路でたどり着けます。
病院に入ると広い待合スペースがあり、たくさんの患者さんが待っていらっしゃいます。
男性立ち入り禁止のため、患者さんは全員女性です。
たまに間違って付き添いで来た男性が入ってきてしまうことがあるようですが、受付のスタッフの方に声をかけられて即刻退場となります。笑

受付の際に番号札を渡され、患者さんの呼び出しや順番を表示したモニターは全てその番号を使って行われます。やはりデリケートな手術を多く行う病院だけあって個人情報には一段と気をつかってくれている印象です。
少し普通の病院と違うと言えば、看護師さんたちが徹底してマニュアル通りにお仕事をされます。
患者さんの呼び出しの時も立ち位置やセリフも決まりがあるようで、全員が同じように動き、呼び出しを行います。
マニュアル通りの機械的接客が苦手な私は、だんだんと、全体の雰囲気やAIのように正確に同じように働く看護師さんたちの言動が怖くなってしまったのですが、診察室に入って先生とお話しすると笑顔もあり、普通の親しみやすい雰囲気で安心しました。
診察の時も、うすだレディースクリニックや加藤レディースクリニック(KLC)などの不妊治療の病院よりも、優しく痛くないように気をつけながら内診してくださいます。

院内は非常に清潔で、待合室にも雑誌や本がたくさんあり、退屈しません。

手術当日と前後の通院について

全体を通しての通院と治療費について

手術当日、および手術前後での通院と治療費をまとめました。

手術前の通院

初診では、再度胎児の状況を確認するための内診が行われます。
そこで、間違いなく心拍が確認できないことを確認してから手術の予約に進みます。
私の場合、翌日が祝日で仕事が休みだったし、急いで処置しないといけないと言われていたので、翌日に予約を取りました。

手術当日

手術当日の流れ

手術当日は、まず受付で同意書などの必要書類を提出し、この日は先に会計を済ませます。
その後、最後の内診確認を行います。
もし、最後に自分の目で胎児の状態を見ておきたい方、超音波写真が欲しい方は希望することもできます。
そこから手術が始まるまでは、ベッドが用意された個室に案内されます。
手術着に着替え、看護師さんのお迎えを待ちます。
混み具合によって違うようですが、私の場合、そこでおよそ2~30分ほど待ったと思います。
いよいよ看護師さんが呼びに来てくれて、歩いてすぐ近くの手術室まで歩きます。
手術台にあがり、名前の確認など行った後、すぐに麻酔科の先生が静脈麻酔を行います。
腕から麻酔薬が入ってきたと思ってすぐ、目の前の景色がぐにゃりと曲がり、あっという間に意識を失いました。
次に気がついた時には、手術前にいた個室のベッドに寝ていました。
おそらく手術が始まってから2時間ほど経っていたと思います。
それから30分程は意識が朦朧とする中、麻酔の影響なのか、幻聴や幻影が見えて現実と夢のさかいを行ったり来たりしていました。
途中、看護師さんが様子を見に来てくれて、着替えが出来るようであれば帰っても良いと言われました。
この時、看護師さんに支えてもらいながら、歩けるかどうかの確認をしたような記憶がありますが、あまり良く覚えていません。
まだ意識がはっきりせず、身体もふらふらしていましたが、手術開始3時間後くらいに会計をして、帰宅をしました。
その日は鎮痛剤や抗炎症剤、子宮収縮剤などの薬が処方されていましたので、同じビル内にある薬局に薬をもらいにいったのですが、薬局で気持ちが悪くなってしまい、トイレに駆け込む事態に…😨
夫の運転する車で帰宅し、3時間ほど眠り込んでしまいました。
術後はほんの少しの出血と、痛みがある程度でした。

手術当日の注意点

手術当日の注意事項を渡されますが、概ね以下のような内容となっています。

①手術当日(前日)は食事・水分制限あり。

食事は、手術予約時間の12時間前まで。
水分は、手術予約時間の4時間前まで。
それぞれの予約時間に合わせて、病院で具体的時間を記載した紙を渡してくれます。

マニュキュアやアクセサリー、お化粧はNG。

麻酔を行うので、呼吸状態や顔色を見張る必要があり、指にはクリップが装着されます。

③コンタクトレンズはOK。
④麻酔シール(ペンレス)は来院時間の1時間前に貼ること。

新宿レディースクリニックは無痛治療を徹底しており、麻酔の時の針を刺す位置に、自分で渡されたシール(ペンレス)を貼り、注射をする際の痛みを感じないようにしてくれます。

⑤かかとの低い靴で行くこと。

麻酔の後は足元がふらふらして危険なので、高いヒールの靴などは絶対に避けます。

⑥自分で運転をしないこと。

麻酔後は意識も朦朧とし、気分が悪くなることも考えられます。車の運転は危険です。

⑦当日は、1日予定を空けておいた方がよい。

体質的な個人差はありますが、来院から帰りまで5~6時間は必要です。
術後の回復が思わしくない場合はもっとかかる可能性もあります。

手術後の通院

手術から5日頃~を目安に、経過観察の通院を行います。
ここで私はまだ子宮の内容物が残っていると言われ、子宮収縮剤が追加で処方されました。
その後、少し間を空けてまた経過観察に来院します。
おそらくこの2回の経過観察で普通は終了となるのですが、私の場合、この時点でもまだ内容物が残っていると診断され、再度子宮収縮剤を飲むことになりました。
確かに術後ほとんど出血がなかったので、排出がうまくいっていないのかなぁと思っていたのですが、次の診察の時に驚きの言葉を聞くこととなりました。
術後2回の診察の時は若い男性の先生だったのですが、3回目はベテラン風の女性の先生でした。
女医さんが「子宮きれいになってます。問題ありませんよ。」とおっしったので、「2回目の診察後も特に出血はなかったですが、内容物はきれいになったのですね。」と質問すると、「うーん。というか、2回目の診察の時も写真見るに特に問題なかったですよ。」と。
なんじゃそりゃーと思いながらも、余計なエネルギーを使いたくなくて大人しく退室しました😞
余計な通院と薬を飲まされたことは不満でしたが、なにはともあれ、無事通院が完了して一安心です。

流産手術後の不妊治療再開

流産手術後は、一度妊娠したことによりホルモン値が乱れているとのことで、加藤レディースクリニック(KLC)では、採卵周期であれば3度目の生理来てから3日目に来院するよう言われました。
それまでに無理して採卵しても良い卵が採れないそうです。
移植周期であれば、2度目の生理来たら時点で治療が再開出来るのかもしれません。これについては詳しく聞いていないので、要確認です。

この時、私は以前通っていたうすだレディースクリニックに凍結胚盤胞が1つ残っていたので、電話でいつから移植が可能か問い合わせたところ、1度目の生理が来たら2日以内に病院へ行き、ホルモン値を測り、問題がなければその周期から移植が可能とのことで、実際に移植を行いました。しかし結果は陰性でした。

3度目の生理が来たら、加藤レディースクリニック(KLC)で採卵から始めて、また治療を再開するつもりです。