うすだレディースクリニックでの人工授精 体験談

2019年4月9日

前回の記事に書きましたが、私たちの場合、検査の結果、甲状腺ホルモンの不足によりTSH値が高いことがわかりました。
これについては、甲状腺の専門病院に通い、チラーヂンという薬を服用して対応していきます。
しかし、それ以外にこれといった異常が見られなかった為、このままでは大きく状況を改善しそうな不妊対策が無いと判断し、吉祥寺にある不妊治療で有名な、うすだレディースクリニックで人工授精に踏み切ることを決意しました。

人工授精とは

人工授精と聞くと、すごく自然妊娠から遠ざかる処置のようなイメージを抱いてしまいますが、実はそうでもありません。
人工授精は採取した精液を、カテーテルと呼ばれる細い管を使って、子宮に直接注入し、精子を卵子と出会いやすくすることを目的とした治療法です。

どんな人に効果があるのか

1. 子宮頚管で粘液が十分に分泌されない方(体質や、過去に子宮頚がん手術を受けた方など)
2. これまでタイミング療法を行ってきてうまくいかなかった方
3. 男性の精子が少ない方
4. 性交障害(EDや女性器異常など)がある方

私の場合、過去に子宮頚部の高度異形成が発覚し、子宮頚部円錐切除術を受けたので、1に該当します。
また、数か月不妊外来に通い、タイミング指導を受けていたが妊娠できなかったので2にも該当します。

人工授精の体験談

うすだレディースクリニックでの体験談となります。
結果として私は3度、人工授精を受けました。(2017年6月、2017年11月、2018年2月の計3回)

人工授精当日までの準備

当日までは、クロミッドという薬を服用して卵子を育てていきます。
何度か内診のために通院し、卵子の成長状態や子宮内膜の厚さなどを確認します。
この確認で経過が順調だった場合に人工授精に進めることとなります。

人工授精が中止になる場合

何度か行う内診の過程で、異常が見られた場合は、残念ながらその周期の人工授精は中止となることがあります。

①卵子が複数成長していまった場合

薬に反応しやすい方など、まれに複数の卵子が同時に成長してしまうことがあります。
そうすると、多胎児妊娠の可能性があり、母体に非常に負担がかかることから、その周期の人工授精が実施できないと判断されてしまうことがあります。

②LUFが起こってしまった場合

LUFとは「黄体化未破裂卵胞」のことです。
通常であれば、基礎体温が上昇すると卵胞が破裂するはずが、うまく破裂せず、多くの場合、次の周期までその卵胞がずっと残ってしまうのです。そしてその卵胞は通常のサイズを逸脱して異常に成長し続けてしまうのです。
LUFが見られた場合は、自然にLUFが子宮内に吸収されるまで人工授精は行わず、経過観察が行われることとなります。

③子宮内膜が十分に厚くならない場合

子宮内膜の厚みが一定以上ないと、着床しづらいという研究結果があり、その厚みが病院の合格ラインに達しない場合、人工授精が中止となることもあります。

④人工授精当日に採取される精液検査の結果が良くない場合

当日の採精は、指定された時間以内に自宅で行うか、病院にあるメンズルームで行うか選択することができます。
当日受付に提出し、そこから1~2時間ほどかけて処置・検査を実施します。
検査項目としては、精子濃度、運動精子濃度、高速前進運動精子濃度、低速前進運動精子濃度、平均精子速度などがあり、それらを総合して判定した指数が一定以上であるかどうかで、その日人工授精を実施するかどうかを決定します。

ちなみに、私の場合、②と④で人工授精が見送りになったことが何度かありました。

人工授精当日の流れ

人工授精当日は、まず受付で精子を提出し、検査結果が出るまでは病院内か外で待機します。
処置自体は細いカテーテルが入るだけなので痛みもなくすぐに終わります。
その後、排卵促進のため筋肉注射を打って終了です。
人工授精よりもこの注射の方が圧倒的に痛い。笑
結果は2週間後なので、それまで通院の必要はありません。
当日はお風呂や激しい運動の制限があったかもしれませんが、それ以降は普通通りに過ごしてかまいません。

人工授精が駄目だった場合

病院にもよると思うのですが、私が通っていたうすだレディースクリニックでは、人工授精は3回までとして下さいというスタンスでした。
その次のステップは体外受精ということになります。
よほど体外受精に抵抗がある方は、相談すれば受けてもらえるのかもしれませんが、私たちの場合は早く結果が出したかったため、3回ダメだった時点で体外受精へのステップアップを決意しました。
体外受精に関することは、次回以降の記事で紹介していきます。

★うすだレディースクリニックでの体外受精の体験談はこちら