東府中病院での不妊血液検査と卵管造影検査 体験談

2019年3月7日

私たちは半年間、自分でタイミングをとっても妊娠の気配がなく、家の近くにあった東府中病院の不妊相談に行くことを決意しました。

採血

まずは、ホルモン血液検査

不妊検査として、まずは採血を行い、ホルモン検査を行います。
注意点としては、この採血検査は、ホルモン検査の項目ごとに「生理〇〇日目」というタイミングが決まっており、いつでも検査できるわけではないということです。
なので、検査は1日では終わらず、何日かに分けて通院が必要になります。
まず初診で状況を相談してから、先生と採血のスケジュールを決めても良いですし、効率良く進めたい方(通院回数を極力減らしたい方)は、予約の電話をする時点で、生理何日目に行けば検査が受けられるのかを確認するとよいと思います。

橋本病(甲状腺機能低下症)と妊娠の関係

私の場合、この血液検査により「TSH」という値が基準値よりも高い、橋本病(甲状腺機能低下症)の疑いが判明しました。
甲状腺は、のどの下部に存在する組織です。甲状腺からは、甲状腺ホルモンが産生され、甲状腺ホルモンは新陳代謝を活発にする働きを持ちます。これは妊娠の維持、子どもの成長にも重要なホルモンです。
甲状腺機能低下症は、不妊や流産、早産、妊娠高血圧症候群などのリスクになりますので、妊娠前から甲状腺機能を正常に保つことが重要です。

妊活時に理想的なTSH値は?

では、妊活時に必要なTSHはいくつなのでしょう。
TSHは甲状腺ホルモンが不足すると上昇します。
米国甲状腺学会ガイドライン2011では、理想のTSHについて
●妊娠前~妊娠初期(13週まで)…TSH<2.5μU/ml
●妊娠中期(14週~)…TSH<3.0μU/ml
としています。
この時、私のTSHは4.06 μU/mlありましたので、少し高すぎたということです。

TSHが高すぎる場合の対処法は?

その後、東府中病院からの紹介で、聖蹟内科という甲状腺専門の病院にかかることになりました。
そこで、私は「チラーヂンS錠」というホルモン剤を処方されました。
チラーヂンは甲状腺ホルモンを補充する働きがあるので、甲状腺ホルモンが不足すると高くなるTSHの値を抑えることができるということです。
私の場合、血液検査を1か月に1度受けながら、チラージンの服用量を調整し、今では、正常値範囲内に抑えることが出来ています。

卵管造影検査

卵管造影検査は、卵管に造影剤を流し込むことにより、卵管の詰まりや癒着、さらには、子宮奇形などを検査するものです。
卵管造影検査の後は、卵管の通りがよくなり、精子の通りがよくなることから、妊活のゴールデン期間と言われています✨
それならば、妊活中の方は是非したい!とお思いでしょうが…実は、卵管造影は激痛だという意見が多いのも事実なのです…。
私もインターネットで体験談を色々と検索しましたが、「痛くて冷や汗がでた」「痛みで意識を失った」など想像するだけで恐ろしくなるような意見ばかりが目につき、不安に押しつぶされそうでした。

実際、私の場合どうだったのか

先生に「痛いんですよね?」と聞くと「人によりますね」とクールなお返事を頂き、もうまな板のコイだ…好きにしてくれ…と投げやりになりながら、処置室へ向かいました。
なぜか東府中病院では、処置室に向かう時車いすに乗せられ、待合室を通ってから処置室に運ばれます。車いすに乗って、青ざめた顔で運ばれる私を見て、きっと経験者の皆様は「(今から卵管造影なんだね…がんばれ)」と心で応援してくれていたことでしょう。

処置室で先生と二人きりになり、「では今から造影剤いれますね」と声かけされて、いよいよ覚悟を決めた私は、「…ん??まだなのかな?…何も感じない…」と考えているうちに、先生から「はいっ、お疲れさまでした!結果は後でお話ししますねー」と、まさかの無痛・無感覚で終わってしまいました😂
この時ほど、自分の卵管を愛おしく感じたことはありませんでした。笑

結果は

検査の結果は、処置後、すぐに聞くことができました。
結果は、卵管の詰まりや癒着なし。異常形状もなし。というものでした。
先生から「これからゴールデン期間ですから、積極的にタイミングをとってくださいね」とアドバイス頂きました。

受診は早い方がよい

私の場合は、血液検査と卵管造影検査で異常が見つかったのは甲状腺のTSHだけという結果でした。
今後の記事に書いていきたいと思いますが、この時見つかったTSH値の異常を安定させることで、妊娠のしやすさは確実に上がったのではないかと実感しています。
治療に時間がかかる異常もありますので、子供ができにくいなぁと感じている方は、できるだけ早く受診してみるとよいのではないかと思います。